精神的な原因で起こるこころの不調です。健常な人の心理とあまり変わりないところもあり、健常な人の悩みの延長線上にあることも少なくありません。主な症状は不安障害、強迫性障害、気分障害、解離性障害(ヒステリー)、心気症などで、一定期間以上、多大な精神的苦痛を感じています。治療法は薬物療法や心理療法など、さまざまです。
     
  1.不安障害  
     
   日常的ないろいろな不安が原因で、精神的プレッシャーが大きくなり、発症します。恐怖の対象により、高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症などと呼ばれます。電車に乗ると強い不安を感じるのも不安障害の一つで、実際に電車に乗らなくても「乗らなければ」と思うだけで、息苦しさや動悸、冷や汗、めまい、吐き気、息がつまるなどの症状がでます。時にはパニック状態になったり、死の不安を感じます。この不安障害の一つに心的外傷後ストレス障害があります。大災害や事故や犯罪にあうなど、命にかかわると思われるような体験をした後にかかります。  
     
  2.強迫性障害  
     
   「ガス栓を止めたかな」「鍵をかけたかな」などが、出かけてから気になり、また家に戻る経験をした人も多いはず。強迫性障害の人はこの不安感が極度に強くなります。鍵をかけていることを、何度も確認しても不安が消えないのです。家族も巻き込まれてしまうので、一家して疲れてしまうこともあります。最近、多くなっているのが、不潔に対する不安です。食器の汚れが気になる、ドアノブを素手でつかめない、会社などの電話機を握れない、手を何度洗っても気持ちが悪い、細菌に対して超過敏症になるなどです。日常生活にも支障をきたすようになります。程度がひどくなると、しばしば、抑うつ症状を呈することもあります。  
     
  3.気分障害  
     
   うっとうしい、意欲がわかない、すっきりとした睡眠が得られない、食欲がわかない、疲れやすいなど抑うつ状態が表面化し、継続している状態です。不幸な出来事ばかりではなく、昇進、新築、家族の結婚などが引き金となることもあるし、急激にショックを受けることで、発症することもあります。気分障害は心理的な原因がはっきりとし、直接的であるので、原因が精神的に整理されると回復する場合があります。  
     
  4.解離性障害(ヒステリー)  
     
   過度のストレスを感じる事柄に遭遇した時、一種の防衛本能が働くのが普通ですが、解離性障害(ヒステリー)は自己をコントロールする能力を放棄した状態です。ひどい場合は一定期間、記憶を失ったり、別の人格がでてきたり、もうろうと徘徊をするなどの現象がでます。なにが原因なのか、どんな症状がでるのかを知ることが治療の第一歩です。  
     
  5.心気症  
     
   病気ではないのに、ちょっとした不調感から重大な病気にかかっていると思い込んだり、そのことに対する強い恐怖感をもちます。医師を変えて検査をするが、どこまでも問題はないといわれます。
 頭痛や動悸があり、下痢あるいは便秘で、疲れやすい、集中力もない、睡眠がよくとれない、食欲がない、性欲もないなどを訴えます。
 
     
 
 
 
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